NPO法人女性支援ねっと さやさや

Sayaはインドネシア語で「わたし」を意味し、DV(ドメスティック・バイオレンス)や暴力被害に遭った女性たちが、自らの活力ある「わたし」を再発見し、周囲とのつながりを持ちながら人生を再構築することを支援します。暴力の本質である支配構造は、特に家庭内で女性や子どもに向かうことが多く、これを人権侵害・犯罪として認識し、誰もが尊重される社会の実現に向けて活動しています。

Saya-Sayaでは、暴力被害を受けた母親たちと子どもたちのための支援プログラムを提供しています。DV 被害女性とその子どもたちは、DV 被害から離れた後、未だPTSD 等の心の傷に苦しみながらも、生活困窮(貧困)にあり、しかも、加害者の追求から息をひそめて隠れ住む状態にあるため、地域社会にもますます理解を得られにくく孤立しがちです。子どもたちは、学校でも二次被害に遭うことも多く、引きこもり、学習や発達の遅れ、不登校、長じては職場での不適応に苦しんでいます。これらの子どもたちや女性たちは居場所を確保し、社会とのつながりを取り戻すためのプログラムが必要です。子どもたちは、早い段階で本来の生きる力を取り戻す必要があります。

子どもたちや女性たちは「心理教育」や「居場所づくり・学習支援、バランスのとれた手作りの食事提供」などを通して、自分自身に何が起こったのかを正しく知り葛藤解決のためのスキルを身につけていきます